仕事中心型投資戦略

投資を始めるにあたっては、おおまかな戦略を持っているに越したことはありません。現在なんらかの職についている方の戦略を以下では「仕事中心型投資戦略」、職の有無にかかわらず投資を趣味にしたい!と言い切れる人のための戦略を「趣味型投資戦略」とします。

仕事中心型投資戦略とは

現在なんらかの職についている人の場合、現金の流れとして一番大きなものはなんでしょうか。やはり給与所得が大きいと思います。その場合投資対象は自分に向いている方が都合よさそうです。これは必ずしも高いお金を自分で消費しろ、というわけではありません。興味の向く分野について本を買う・講演を聴くなどして学ぶのもよし、スポーツに精を出すのもよし・・・あらゆる趣味は自分の土壌を豊かにしてくれ、話のタネを増やしてくれます。こうした時間を土日にしっかり確保し、月〜金には仕事の中で楽しめる範囲を増やしていくことが自己投資というものだと思います(まだ学生気分での文章なので、甘い部分がありますがご容赦ください)。

その上で、余ったお金の半分くらいは株式投資に振り向けても支障ないでしょう。この場合の投資戦略は、いかに勉強量を少なく収めるかに尽きると思います。勉強量を少なくするには、要点を押さえる必要があります。投資の世界で有名な仮説として、効率的市場仮説というものがあります。この仮説の要点を以下でお話します。「市場はたくさんの人の意見を反映して効率的に機能しているため、個人がいくら努力しても(事前にみた期待値ベースでは)平均的リターンしか得られない」というのが効率的市場仮説の主な主張です。

この仮説が意味するところはなんでしょうか?なるべく努力するな、金額ベースでは報われないから。と僕は受け取りました。もちろん仮説は仮説ですし、盛んに反証が出ていますが、上述のカッコ部分は現実的な助言として有効です。さて、ようやく仕事型投資戦略の内容に入ります。仕事を優先し、余暇は存分に楽しむ(あるいは休む)。もし余ったお金があれば、半分くらいは投資してもよいが、努力しない。努力しない投資手法としては日経平均やTOPIXなど「平均」に連動するファンドやETF(上場型投資信託)を買うという方法が、一番当てはまりがよさそうです。

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